全聴連の活動

障害特性に配慮した情報支援機器を兵庫県尼崎市に設置しました

兵庫県尼崎市立身体障害者福祉会館が尼崎市教育・障害者福祉センターの2階に移転し、令和4年8月1日より尼崎市立身体障害者福祉会館として新たにオープン致しました。
これに伴い、障害特性に配慮した情報支援機器を会議室、大ホール、トイレ、死角のある廊下、階段などに設置することができました。

火災発生時に光と大音量でお知らせする装置、音声認識アプリケーションシステム「声文字」、デジタル集音器「ベルマンミノ・プロ」、中央・非常階段に夜間誘導蓄光テープ、目で聴くテレビ「アイ・ドラゴン4」、全フロア―(会議室・大ホールなど)にアクセスポイント、夜間避難誘導ボード、ヒアリングループ、視覚障害者用音声情報案内システム(一般トイレ・多目的トイレ・廊下・受付前)などを尼崎市と全国聴覚障害者福祉用具等連絡会との協働で全国に例のない画期的な取り組みを実現しました。
また、障害特性に配慮した情報支援機器を知らせる点字付ピクトグラム(写真)も1年半の歳月をかけ全国で初めて作成し、披露させて頂きました。

内覧会では、設置に協力頂いた企業がそれぞれ手話・筆談・音声認識アプリケーションなどを使用しながら当事者の方々にご説明をし、尼崎聴力障害者福祉協会の岩本吉正会長からも、「かねてから要望していたことのほとんどが全国聴覚障害者福祉用具等連絡会の協力で実現したことを嬉しく思います」とメッセージを頂きました。

私達は、1企業で提案できない案件をそれぞれの企業が「組織を1つ」に取り組むことで情報のバリアフリー化に貢献しております。

追記2022/10/17
「日本聴力障害新聞」に掲載されました。